普通分娩VS計画分娩

★この記事で分かること★
・普通分娩と計画分娩の概要
・普通分娩と計画分のメリット、デメリット
・まとめ

～普通分娩～

普通分娩は、大きく分けて3期まであります。
平均値は個人差が大きく初産だと平均14時間、経産で約8時間です。
自然に陣痛が始まるのを待ち、体の自然なプロセスに従って出産が進行します。
陣痛が始まると、子宮口が完全に開き、赤ちゃんが生まれてくるまでの間、自然な流れに従って分娩が進みます。
これは、自然出産とも呼ばれることがある方法で、赤ちゃんの自発的な誕生タイミングを尊重した出産形態でもあります。

～普通分娩のメリット～
〇自然に任せるので産後の体の回復が早い
〇医療的な介入が少ないため、出産中や出産後における合併症のリスクを低く抑えることができる

～普通分娩のデメリット～
●予測不能な陣痛の開始により、スケジュールの調整が難しい
●精神的な準備が不充分になりがちである
●自然な進行による分娩が長引いてしまうこともある為体力的にも心理的にも備えておく必要がある

　このように、普通分娩は自然で健康的な出産方法である一方で、予測不能な要素を抱えるため、事前に十分な準備と情報収集が不可欠です。
計画的な出産ではないため、日常生活との調整を含め、あらかじめ家族や医師としっかり話し合い、自身にとって最適な選択肢となるように備えることが重要だと言えるでしょう。

～普通分娩のメリット～
〇赤ちゃんが自分自身のタイミングでこの世に誕生できること
→母体の身体は計画的に回復することが促され、心身への負担が減少することがあります。
〇医療的な介入が少なく済む
→これにより、出産時の合併症リスクが低下し、より安全な出産が期待できるのです。
〇産後の回復が比較的迅速である
→母体が自らの力で出産を行うことで、自然治癒力が働き、体力の回復を促進します。
医療的な処置が少なくても、元気な赤ちゃんを産むことができるのが、この普通分娩の良さでもあります。

ただ、それに付随する課題として、陣痛の始まりが予測できないため、計画を立てづらい側面もありますが、自然なタイミングでの出産を望む多くの家庭に選ばれている方法でもあります。

～普通分娩のデメリット～
●陣痛の予測が難しい
→自然に陣痛が始まるため、多くの場合、スケジュールを立てることが難しく、準備を整えにくいのが実情です。突然の陣痛開始は、精神的な負担を増加させる可能性があります。
妊婦さんや家族が落ち着いて対応できるよう、心の準備をすることが重要です。

●分娩が長時間に渡る可能性がある
→出産は体力的にも消耗が激しいプロセスであり、長時間の陣痛や分娩が続くと、妊婦さんへの負担が大きくなります。そのため、出産に向けた体力づくりやサポート体制の準備が求められます。

これらの点を踏まえた上で、普通分娩を選択する際には、十分な事前の準備と理解が必要です。

医療テクノロジーを駆使して、妊婦が安全に出産するための手段を事前に計画する方法です。
医療介入により出産日を指定するこの方法は、一般的に人工誘発陣痛や計画的な帝王切開を組み合わせて行います。この手法において重要なのは、医師が陣痛の進行を管理し、出産における安全性を高めることです。

～計画分娩のメリット～
〇出産日をあらかじめ設定できること
→これにより、家族や職場など、調整が効き安心して臨むことが可能になります。
〇妊娠中の異常が発見された場合や母体の健康状態に応じて、計画出産はリスクを軽減するための有効な手段となり得る。
→必要に応じて、医療チームが事前に準備を整えられるため、安心して出産に臨むことができます。

～計画分娩のデメリット～
●医療的介入が多くなるため、自然な出産過程に比べて母体への負担が増すことがある
→合併症のリスクが高まる可能性があるのです。さらに、計画陣痛は自然のものでないため、予想以上に痛みを感じる可能性もあります。

計画分娩を選択する際は、医師と十分に話し合い、すべてのリスクと利点を理解した上で決断することが重要です。計画出産は、母体と胎児の健康を守るための選択肢の一つであり、一人一人の状況に応じた最善の選択をすることが望まれます。

➀担当医師や医療スタッフとのスケジュール調整ができ安心して臨むことができる
→医療チームが総合的な計画を立てやすくなります。そして、これにより出産に際して必要な医療設備や人員の確保がスムーズに行われます。スケジュールが容易であることは緊繁な医療介入を必要とする場合に特に重要となります。

②計画分娩は家族や職場との計画を立てやすい
→夫やパートナーをはじめ家族全員が心の準備を整えやすくなるのです。また、職場においても上司や同僚に出産のスケジュールを事前に知らせることができ、業務の引き継ぎや休暇の調整も円滑に進めることができます。これによって、妊婦本人が抱える精神的な負担が大きく軽減されることでしょう。

③健康上の対応がしやすい
→妊娠中に何らかの健康上の問題や合併症が予想される場合、計画分娩は非常に効果的な方法となります。医師は事前にリスクを考慮し、最も安心できる形で出産に臨むことが可能です。母体や胎児の安全を最大限に確保することも可能にします。

これらのメリットから、計画分娩は特に医療上の配慮が必要とされる場合や、生活の計画性を重視したい妊婦にとって魅力的な選択肢となっています。選択の際には、自分自身の健康状態や生活スタイルに最も合った方法を医師と相談の上で選ぶことが重要です。

➀合併症のリスクの増加
→計画的に医療の力を借りる為、自然分娩よりも何らかの医療的合併症が発生するリスクが高まります。
医療介入が必要な手術や処置が伴うことで、母体に与える負荷が増える可能性があるのです。

②身体負担の増大
→予定された日において医師が陣痛を誘発することになりますが、この過程で体が想定外の負担を受ける可能性があります。化学的または機械的に誘発された陣痛が身体に急激な変化をもたらすことは少なくありません。

③痛みの増加も
→計画分娩では陣痛を意図的に起こすため、痛みが自然陣痛よりも強くなることがあるのです。
このため、痛みを抑えるための医療が必須となる場合が多く、その分さらに身体に負担がかかります。
出産という身体的に過酷なプロセスをどのように迎えるかは非常に重要であり、計画分娩を選択する際はこれらのデメリットについても慎重に検討する必要があります。

普通分娩のメリットは、陣痛のタイミングが赤ちゃん自身に委ねられるため、自然な流れで出産が進むことです。また、医療的介入が少なくて済むというメリットがある一方で突然の陣痛によるスケジュールの不確実さや、分娩時間がかかるというデメリットがあるということを理解して臨みましょう。

計画分娩は、予め決まった日に陣痛を誘発したり、帝王切開を行ったりする方法です。
　事前にスケジュールを立てることが可能なため、出産日に向けて心と体の準備を整えやすいとされています。特別な医療的ニーズがある場合に安全に対応できる点も大きなメリットでが、自然なプロセスに比べて身体にかかる負担が大きくなりやすく、医療の介入による合併症のリスクも増加してしまうということを覚えておきましょう。

★我が家では★
私は色々検討した結果、【普通分娩】を希望していました。しかし、妊娠8か月目になると産道の近くに筋腫があることが分かり、赤ちゃんが産道を通る際呼吸ができなくなると命が危険にさらされるかもしれないということで【計画分娩】となりました。仕事の調整ができて、慌てることもなくその日を安心して迎えられたことは良かった点です。私はどうしても前日の［焼肉］が食べたくなり、夫にお願いして焼肉ランチも楽しめちゃいました（笑）

どちらの方法を選ぶにしても、医師との相談を十分に行い、自らの健康状態やライフスタイルを考慮して、自分と赤ちゃんにとって最適な選択をすることが求められます。
まずはお母さんが納得した選択ができることは、幸せで健康な出産経験をもたらす重要な要素です。

これから出産を経験されるママさん、一生に何度とないこの経験はかけがえのない経験です。
産まれてくるかわいい我が子を抱きしめられることを想いながら幸せな当日を迎えられるといいですね(#^^#)